北帰行

甚右衛門たちの書道教室は毎年上越市のシニア展の作品を展示している
全員が作品を出すのだが、一人、甚右衛門だけが出したことが無い
長い事（5年くらいかなあ）書道を続けているが、1回も出したことが無い

甚右衛門も今年シニア展に初めて出品することにした
先日。先生にお手本をかいて貰った

窓は夜露に濡れて　
都すでにに遠のく
北へ帰る旅人ひとり
涙流れてやまず

夢は空しく消えて
今日も闇をさすらう
遠き思いはかなき望み
恩愛我を去りぬ

今は黙して行かん
何を又語るべき
さらば祖国愛しき人よ
明日はいずこの街か
明日はいずこの街か

宇田博さん作詞作曲の「北帰行」である

宇田博さんんは在学していた旅順高校を女性との恋愛関係で退学になる
学校を去る時、この歌を同級生に託して故郷に帰った

戦後日本に帰って東京大学に学ぶ
当時はやっていた歌声喫茶でこの歌が歌われていることを知ってビックリする

宇田博さんは東京放送（現ＴＢＳ）の常務取締役を務めた

甚右衛門は小林旭の映画でこの歌を知った

甚右衛門も東京で暮らしいたが
生活態度が悪くて、田舎の親父に叱られて田舎に強制送還
田舎に就職先が用意されていた
（その会社に65歳まで43年間勤務した）

甚右衛門も悲痛な気持ちで田舎に帰ってきた
涙流れてやまなかった
（今では帰ってきて良かったと亡くなった親父に感謝している）


思い出の今日の一曲

甚右衛門がゆく



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